判定に不満のクロップ、審判への“怒りの拳”リアクション披露 処分の可能性を英紙指摘
ボーンマス戦で先制点を奪われたシーンでのフラストレーションが爆発
リバプールは7日に行われたプレミアリーグ第29節でボーンマスと対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。やや不可解な判定を乗り越えての勝利とあって、決勝ゴールの場面でユルゲン・クロップ監督が見せた“怒りの拳”リアクションが注目を集めている。
試合の均衡が破れたのは前半9分だった。ボーンマスのイングランド代表FWカラム・ウィルソンが前線でボールをキープし、MFフィリップ・ビリングに展開。さらにオーバーラップしてきたコロンビア代表MFジェフェルソン・レルマにパスがつながり、右サイドからの折り返しにウィルソンが合わせてネットを揺らした。
この場面で得点を決めたウィルソンは、前線でボールをキープする際に競り合ったイングランド代表DFジョー・ゴメスの背中を後ろから手で押している。よりボールに近い位置にいたはずのゴメスはバランスを崩しており、ウィルソンのプレーは明らかなファールだったと疑問の声が挙がっている。
しかし、主審はノーファウルとしてゴールを認めた。リバプールを率いるクロップ監督は第4審判に向けてファウルだったことをアピールするも、判定が覆ることはなかった。
英紙「メトロ」によれば、クロップ監督は試合後のインタビューで「私の見解ではあれは100%ファウル」とコメントし、やはり判定に対する不満を口にしている。そして、実はその不満が爆発したシーンが試合中にあった。
それは前半33分にセネガル代表FWサディオ・マネが勝ち越しゴールを決めた場面だ。ベンチを飛び出したドイツ人指揮官は副審のスチュアート・バート氏の目の前で右手の拳を2回振り上げてパンチするようなリアクションを披露。判定に対するフラストレーションが一気に爆発したようだ。
なお、「メトロ」では審判に対するこの行為でクロップ監督がイングランドサッカー協会(FA)から処分を受ける可能性も指摘されている。