リオ五輪世代の特別な存在へ “10番”中島翔哉の飽くなきゴールへの欲求

 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選、鬼門と言われた準々決勝のイラン戦でチームをベスト4に導く殊勲の2ゴールを挙げた中島翔哉(FC東京)は、力強く宣言していた。「僕がゴールを決める」、と。

 本大会出場権獲得のキーマンと目される男が、五輪への思いとその決意を語った――。

 

自分の役割は「ゴールを決めること」

 リオ五輪アジア最終予選を戦っているU-23日本代表では、2014年U-23アジア選手権に向けたチーム結成時から主力としてプレーしてきた中島翔哉。最終予選突破を目指すチームのキーパーソンの一人で、キャラクターも際立っている。

「サッカーが全てです」

 毎日24時間全てをサッカーにささげているといっても過言ではない。全体練習後は、個人練習を欠かさない。カターレ富山時代には午前中の全体練習が終わった後、夜7時まで5時間も練習していたほどだ。そういう男が、リオ世代の先頭に立って、アトランタ五輪最終予選以来となるセントラル方式での最終予選突破に挑んでいる。

――オリンピックへの意識が強まったのは?

「興味を持ったのはロンドン五輪からですが、その時は普通に見ていました。五輪に対して気持ちが前向きになったのは、(U-23)アジア選手権でこのチームが本格的にスタートしてからですね。本大会が近づくにつれ、五輪に出たいという気持ちがすごく強くなってきました」

――チームにおける自分の役割を、どう考えているのか。

「攻撃の部分、特にゴールです。パスを出せる選手は多くいるので、それを決めること。得点を決められる選手になることを目標にしています」

 

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