なでしこ岩渕、意地のスライディングボレー弾に海外称賛 「天才の瞬間」「なんてゴール」
シービリーブス・カップ初戦スペイン戦で右サイドからのクロスに飛び込んでループ弾
高倉麻子監督率いるなでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間5日、アメリカで開催されている国際大会シービリーブス・カップ初戦でスペインと対戦し、1-3で敗れた。FIFAランキング13位相手に力の差を見せつけられる結果となったが、エースのFW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)が決めた技ありダイレクトボレーが、「なんてゴールだ!」「天才の瞬間」と海外メディアから称賛されている。
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立ち上がりにスペインのハイプレスに手を焼いた日本は前半8分、最終ラインから展開されたボールを相手と競り合った左サイドバックのDF遠藤純(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)が止めきれずに突破されると、中央につながれてMFアレクシア・プテジャスに折り返しを合わせられて先制を許した。
前半14分にFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)が抜け出し相手GKと1対1になるも決定機を仕留められなかった日本はビハインドが続いたが、同44分に追いつく。
右サイドバックのDF清水梨紗(ベレーザ)が出したアーリークロスに反応した岩渕は、やや長くなったボールに走り込むとスライディングボレーを敢行。ペナルティーエリアに入るかどうかの位置から右足で浮かせたボールは芸術的な放物線を描き、相手GKローラ・ガジャルドの頭上を超えてゴールへ。スーパーゴールで1-1と追いついてハーフタイムを迎えた。
米紙「オーランド・センチネル」は「マナ・イワブチが天才の瞬間を提供。(スペインGK)ガジャルドにはセーブするチャンスがなかった。イワブチのゴールは、エクスプロリア・スタジアムのファンから完成とオベーションをもたらした」と速報。米女子サッカー専門メディア「The Equalizer」公式ツイッターは「なんてゴールだ!」と伝え、英公共放送「BBC」公式ツイッターも「イワブチの見事な同点弾」と称えている。
後半ビルドアップに差が出て2失点を喫し、大会は黒星スタート。岩渕にとっても悔しい試合となったが、鮮やかな同点弾は「日本に岩渕あり」を強烈に印象づけたようだ。