「トランスフォーマー・トミヤス」 冨安の“秘密兵器”に現地絶賛「日本人の柔軟性に感銘」
あらゆるポジションをこなすボローニャ冨安のユーティリティー性に脚光「いまや何でも屋」
セリエAは、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染予防対策として約1ヶ月の延期が実施される方針にある緊急事態を迎えているが、伊地元メディアは「トランスフォーマー・トミヤス」と見出しを打ち、今季ボローニャに加入した日本代表DF冨安健洋を取り上げている。
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現在、イタリアで新型コロナウイルスが蔓延している。感染者が3000人以上となり、死者も100人を超える状況だ。これを受け、リーグ第25節、第26節の数試合の延期措置が施された。また、政府はすべてのスポーツイベントを1ヶ月後の4月3日まで延期する方針となっている。
ボローニャは第26節のラツィオ戦を消化しており、敵地で0-2と敗れたものの、右ウイングバック(WB)で先発フル出場した冨安はクラブ公式サイトで発表されたチーム内マン・オブ・ザ・マッチに選出されていた。伊地元メディア「トゥット・ボローニャ・ウェブ」は「トランスフォーマー・トミヤス」と見出しを打ち、冨安のユーティリティー性を絶賛している。
日本代表ではセンターバック(CB)を主戦場としている冨安だが、新天地のボローニャでは右サイドバック(SB)でレギュラーを務めている。CBにシフトするケースもあるが、「この日本人はいまや何でも屋であり、戦術的に多くのバリエーションをもたらしている」とマルチにポジションをこなす器用さを称えている。
「シニシャ・ミハイロビッチ監督の秘密兵器はアタッカーでも中盤選手でもなく、ディフェンダーだ。その正体は冨安健洋。この日本人はいまや何でも屋であり、トランスフォーマーと比較されている。彼は20試合でSB、WB、CBを含め、少なくとも4つの異なる役割をこなしている。日本人の柔軟性には感銘を受ける」
記事では、冨安がイタリアの舞台でもユーティリティー性を遺憾なく発揮していると説明し、「現在のチームにおける戦術的なバリエーションにとって非常に重要であり、彼はレベルを下げることなく多くの仕事をこなすことができる」と絶賛した。まだ21歳の冨安だが、ボローニャにとってはすでに不動の存在となっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)