“最後の10番”天才MFリケルメ、CL戦の超絶技巧に再脚光 「誰もボールを奪えない」
ビジャレアル時代の05-06シーズンの「古き良きプレーメーカー」ぶりを紹介
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式ツイッターが、同大会における過去の名シーン動画を公開。元アルゼンチン代表MFフアン・ロマン・リケルメがビジャレアル時代に見せた超絶技巧に再びスポットライトを当て、「古き良きプレーメーカー」と紹介している。
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母国アルゼンチンのボカ・ジュニアーズでプロデビューしたリケルメは、コパ・リベルタドーレス連覇に貢献した翌年の2002年にバルセロナ移籍を果たす。ここでは思うようなプレーを見せることができなかったが、03年から活躍の場をビジャレアルに移すと本領を発揮。04-05シーズンにクラブ史上最高のリーグ3位に貢献すると、05-06シーズンにはCLベスト4進出の快挙を達成した。
巧みなボールタッチと重心移動、正確無比なキックで相手を翻弄し続けたリケルメ。今回、CL公式インスタグラムが「あなたの愛する古き良きプレーメーカーは? かつてのフアン・ロマン・リケルメのプレー」と綴って脚光を当てているのも、CLで躍進を果たした際のプレーだ。
05-06シーズンのCL準々決勝インテル戦の第2レグ、リケルメは浮き球を巧みなトラップでコントロールして同胞の元アルゼンチン代表MFエステバン・カンビアッソをいなすと、見事なシャペウで寄せてきた同MFフアン・セバスティアン・ベロンも翻弄。さらに追いすがるベロンを鋭いターンでかわし、元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴ、戻ってきたカンビアッソも置き去りにしている。名手揃いのインテルの中盤を、1人で手玉に取る超絶技巧だった。
投稿の返信欄では「天才」「誰も彼からボールを奪えない」「彼こそ最後の10番」と賞賛の言葉が並び、現役アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ゴメス(アタランタ)も「闘牛士」とコメントしている。バルセロナ時代は現代的なプレースタイルを持つ元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの台頭もあって出場機会をつかめなかったリケルメだが、クラシックな司令塔スタイルは他の選手にない魅力だった。2015年の現役引退後も、その華麗なプレーは今でも人々から絶大な支持を得ている。