「イタリア発中国行き」が三度目の正直で成立? ローマの韋駄天FWが移籍金23億円で合意か

破談とドタキャン疑惑に揺れる江蘇蘇寧 ジェルビーニョ移籍は成立へ?

 セリエAのトッププレイヤーと獲得合意に達しながらも、正式契約寸前での条件変更などの問題行為で波紋を広げている中国1部江蘇蘇寧が、三度目の正直となるディールを目前にしているという。ローマのコートジボワール代表FWジェルビーニョと、移籍金1800万ユーロ(約23億円)での完全移籍で合意に達したと、イタリア衛星放送「メディアセット・プレミアム」が報じている。

 スピードスターは移籍金1500万ユーロに加え、成果給300万ユーロでクラブ間合意に達したとレポートされており、来週契約のために中国に向かう予定だという。

 江蘇は今冬の移籍市場において、イタリアで大きな波紋を広げている。ACミランのブラジル代表FWルイス・アドリアーノと移籍金1500万ユーロ(約20億円)、年俸800万ユーロ(約11億円)で合意し、中国へメディカルチェックに向かった。江蘇のマフラーを満面の笑みで掲げる写真も報じられたが、その後現地で事態は急転。合意していた年俸を土壇場で変更されたために、アドリアーノはイタリアへ戻った。

 また、インテルのコロンビア代表MFフレディ・グアリンも、移籍金1800万ユーロ(約23億円)での移籍で合意に達していた。正式契約寸前とも報じられていたが、グアリンの代理人は「江蘇側の代理人は幽霊のように消えた」と激怒。インテルの強化責任者も正式契約を残すのみと認めていたが、ドタキャンの可能性が急浮上している。

 高額年俸で世界中の実力者を買い漁っている中国のクラブだが、実際には給与未払いなどの”チャイナリスク”が存在している。ジェルビーニョは「三度目の正直」で、江蘇移籍を果たせるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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