ライプツィヒの日本人追い出し騒動に韓国紙反応 「コロナが人種差別議論にまで拡大」

ライプツィヒの試合で日本人観客が追い出された騒動が起きた【写真:Getty Images】
ライプツィヒの試合で日本人観客が追い出された騒動が起きた【写真:Getty Images】

新型コロナ感染の疑いから、日本人客が追い出される騒動が発生 すでにクラブ側が謝罪も…

 ドイツ1部RBライプツィヒは、現地時間1日に行われたブンデスリーガ第24節レバークーゼン戦(1-1)で、日本人客が新型コロナウイルス感染の疑いによりスタジアムを追い出された騒動が発生したことを正式発表。翌日にすぐさま日本人関係者を招待して“謝罪会合”の場を設けたことがドイツ国内で報じられているが、感染者が5000人を超えるなど対応に追われている韓国のメディアも「人種差別議論にまで拡大」と注視している。

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 問題となっているのは、ライプツィヒの本拠地レッドブル・アレナで行われたレバークーゼン戦で起きた出来事だ。日本人グループが現地観戦に訪れたなか、世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染の可能性があるとして、試合開始から前半15分の段階でクラブ側がスタジアムから追放して話題となっていた。

 ライプツィヒ側は「警備スタッフが懸念から日本人のゲストに対し、誤った判断を下してしまった」と説明。さらに「起こしてしまった過ちを謝罪し、賠償をさせていただきたい」と、正式に謝罪声明を発表していた。クラブはすぐさま日本人グループにコンタクトを取り、謝罪の場を設けたようで、公式サイトで「私たちは、彼らを招待し、そして何が起こったかを心から謝罪した」と日本人グループの関係者と会食している写真を掲載した。

 ただ、日本同様にコロナウイルスの被害が深刻な韓国にとっては他人事ではない。韓国紙「韓国日報」は「日本人がCOVID-19(コロナウイルス)の人種差別でブンデスリーガのスタジアムから追い出される」と見出しを打ち、詳細をレポートしている。

「世界中で新型コロナウイルス感染に対する警戒心が高まっているなか、ブンデスリーガで日本人客がスタジアムから追放される事態が発生した。ドイツ紙『ビルト』などによると、1日にライプツィヒのレッドブル・アレナで行われたレバークーゼン戦で20人の日本人観客がスタジアムから追い出されたと報じられた。その後、ドイツの現地メディアとSNSで人種差別じゃないのかと批判の声があふれた。先月、世界保健機関(WHO)はコロナウイルスに基づく人種差別と反アジア感情を懸念する声明を発表している」

 また、韓国紙「ソウル新聞」も「コロナ(ウイルス)がスタジアム人種差別議論にまで拡大」と題し、コロナウイルスの影響で人種差別が懸念される事態にまで発展していることを危惧している。

 コロナウイルスの猛威が収まるとともに、新たな人種差別被害が生じないことを祈るばかりだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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