本拠地を大きく沸かせる圧巻のテクニックでディジョンの選手を翻弄

　フランス王者パリ・サンジェルマン（PSG）のフランス代表FWキリアン・ムバッペは、現地時間2月29日に行われたリーグ・アン第27節ディジョン戦（4-0）で披露した切れ味鋭いエラシコの反響が拡大中だ。ダブル股抜きとの合わせ技に、海外メディアは「すでにリーグ・アンの歴史」「選ばれし者」と称賛している。

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　PSGは前半3分、スペイン代表MFパブロ・サラビアのゴールで先制に成功。後半29分にはムバッペがゴールネットを揺らしてリードを広げると、その3分後にアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディ、終了間際には再びムバッペが決めて大量4得点で勝利している。リーグトップとなる18得点目を記録した21歳の神童は、ゴール以外にも魅せた。

　前半26分、左サイドからスローインを入れたムバッペは、リターンパスを受けてそのままドリブルを開始。止まった状態から急加速しつつ1人目のDFにエラシコで股抜きを決めると、カバーに入ったDFにも再び股抜き。最後は3人目のDFにクリアされたものの、本拠地のパルク・デ・プランスは大いに沸いた。

　スペイン紙「AS」コロンビア版は、「ムバッペは人生をドリブル：パルク・デ・プランスの反応はすでにリーグ・アンの歴史だ」と見出しを打ち、「フランスのスターはエラシコを決め、選ばれし者だけができる股抜きを披露。観衆の反応がプレーの偉大さを物語っている」と最大級の称賛を送った。また、英メディア「Dugout」は「ムバッペの衝撃的なダブル股抜き」と伝え、トルコメディア「haberler.com」も「キリアン・ムバッペがディジョンのディフェンスを翻弄」と報じている。

　PSGにはブラジル代表FWネイマールという世界屈指のテクニシャンがいるが、ムバッペもそれに負けない技術を備えていると自らのプレーで証明してみせた。