フットボール界最後の長期政権 宿敵チェルシー指揮官も認めるベンゲル20年政権の偉大さとは
敬意を示すヒディンク監督 「長期政権を築く最後の人物」
チェルシーのフース・ヒディンク監督は、アーセナルで在任20年目を迎えたアーセン・ベンゲル監督がフットボール界で最後の長期政権になるだろうと称賛している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
敵地エミレーツスタジアムでのアーセナル戦の前日記者会見に臨んだヒディンク監督は、敵将を称えた。
「彼が長期政権を築く最後の人物になると思う。彼は9年もタイトルから遠ざかっていたが、経営陣から盤石の信頼を得ていた。毎年タイトルを獲得することができていないが、監督と経営陣が盤石な将来を見据えていた。プレミアリーグには強豪クラブがたくさんある。競争力の高いリーグだ」と語っている。
同じロンドンに本拠地を持つ両チームだが、20年の長期政権を築いたベンゲル監督の功績は、名将の誉れ高いヒディンク氏にとっても脱帽もののようだ。チェルシーのジョゼ・モウリーニョ前監督は、ベンゲル監督と犬猿の仲で知られた。「覗き魔」「失敗の専門家」などと公然と厳しく中傷し、タッチライン際ではフランス人指揮官と衝突した前任者に対し、ヒディンク監督は遥かに肯定的な様子だ。
アーセナルの指揮官としてUEFAチャンピオンズリーグで16年連続決勝トーナメント進出を誇るベンゲル流について、「それはクラブの哲学と冷静さによる。良い人材が長い間監督職に留まることが出来るのは、非常にいいことだ」と、ヒディンク監督はその手腕と長期政権の恩恵を語る。
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