ギャリー・ネビル氏がリバプールの今季初の敗戦を受けて公式ツイッターで喜びを表す

　イングランド・プレミアリーグのリバプールは現地時間2月29日、第28節ワトフォード戦に0-3で敗れ、今季初の敗戦を喫した。連勝記録は「18」、無敗記録は「44」でストップしたなか、ライバルのマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は、自身のツイッターでシャンパンを開けて“祝福”。その姿が話題を呼んでいる。

　今季のリーグ戦で開幕から首位を快走するリバプールは、ワトフォード戦前まで無敗をキープし、26勝1分という圧倒的な成績で2位以下を大きく引き離していた。しかし、ワトフォード戦では全体的に動きが重く、序盤から攻め込まれる展開となってしまう。

　すると後半9分、右サイドで与えたスローインの流れから先制点を奪われると、同15分には左サイドで与えたスローインからカウンターを受け、立て続けに失点を喫し2点のビハインドを背負うことに。選手交代で巻き返しを図ったものの、思うように決定機を生み出すことができず、同27分にはパスミスから被弾し、3失点の完敗を喫した。

　プレミアリーグでは2003-04シーズンのアーセナルに続いて史上2チーム目となる無敗優勝の可能性が絶たれた格好だが、古くからのライバルであるユナイテッドにとっては“朗報”でもあったようだ。ユナイテッド一筋の現役生活を送ったネビル氏は試合後、自身の公式ツイッターで1本の動画を投稿。喜びを抑え切れないといった表情で、ゆっくりとシャンパンを開ける様子を公開している。

　リバプールに対する言及こそないものの、明らかな“あてつけ”は話題となっており、英メディア「スポーツ・バイブル」は「ギャリー・ネビルが残酷な挑発」と見出しを打って報じれば、英ラジオ局「talkSPORT」も「ギャリー・ネビルにとって忘れられない夜になった」と表現。また、英紙「ザ・サン」は「ネビルほどリバプールの敗戦を楽しんだ者はいないだろう」として、その喜びように注目している。

　依然としてリーグのトップを独走する状況に変わりはなく、リバプールがプレミアリーグ初の優勝を果たすことは濃厚だが、ライバルクラブのOBとしては一つの記録が未達成に終わることが至上の喜びとなったようだ。