イタリアで語り継がれる”NAKATA伝説” ローマに栄冠をもたらしたユベントス戦の衝撃弾

今もイタリアで息づく”NAKATA”の名前

 このシーズン、ローマにはFWガブリエル・バティストゥータ、DFワルテル・サムエルといったアルゼンチン人選手、中盤にDFカフー、MFマルコス・アスンソン、MFエメルソンといったブラジル人選手たちが在籍していた。EU圏内のパスポートを持っている選手もいたが、外国人枠の争いが非常に激しく、中田はベンチ外になることが少なくなかった。そうした状況下で、首位決戦となったユベントス戦の直前でレギュレーションの変更により出場のチャンスを得たのだった。

 それ以来、ユベントスとローマがマッチレースをするように優勝争いをしたシーズンは訪れていない。今季も、10連勝で2位まで浮上して首位をうかがうユベントスと、徐々に調子を落として敗れれば優勝戦線から大きく後退するローマという構図のゲームになる。

 それでも、この両クラブが強豪であり続け、ライバル対決と言われる構図があり続ける限り、“NAKATA”の名前はイタリアで生き続けるはずだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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