久保建英の“逆ファウル判定”で珍騒動 ベンチ退場にマジョルカ監督も疑問「厳しい」
久保へのファウル疑惑を巡り、抗議のベンチにイエローカード連続提示で退場騒動
スペイン1部マジョルカは現地時間1日、リーガ・エスパニョーラ第26節でヘタフェと対戦し、ホームで0-1と敗れた。先発フル出場した日本代表MF久保建英が終了間際に倒されるも“逆ファウル判定”を受け、ベンチで猛抗議したチームメートが退場となる珍騒動が起きた。試合後、マジョルカのビセンテ・モレノ監督はベンチ退場処分に「厳しい」と苦言を呈している。
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前節ベティス戦(3-3)で1ゴール1アシストと活躍した久保は、本拠地ヘタフェ戦で2試合連続のスタメンに名を連ね、右サイドハーフに入った。前半には鋭いドリブルで会場を沸かせれば、後半早々にはFWラゴ・ジュニオールへの絶妙パスを通してチャンスを演出するなど、日本人アタッカーが会場を沸かせる。
しかし後半22分、マジョルカは右サイドを突破され、クロスボールから相手MFネマニャ・マクシモビッチにヘディングシュートを叩き込まれて被弾。劣勢のなかで反撃を試みるマジョルカは後半44分、久保が左サイドでドリブル突破を図り、相手MFオゲネカロ・エテボに背後から押されて転倒した。主審はファウルを取らず、逆に倒れた久保のファウルと判定している。
これには久保も不満を露わにし、笑顔でハグしようとしたエテボを突っぱねて一触即発。さらにベンチではチームメートが猛抗議し、先発出場でベンチに退いていたFWクチョ・エルナンデスにイエローカードが提示された一方、同じく途中交代で戦況を見守っていたMFサルバ・セビージャに連続イエローカードで、まさかの退場処分を受けた。
0-1で敗れた試合後、マジョルカのモレノ監督はヘタフェ戦の判定について言及。「すべての審判はできる限り知って最善を尽くしていると思う。私たちがみんなそうであるように、彼らは時に正しく、時に間違う」と擁護しつつ、ベンチ退場騒動に触れている。
「ベンチでの発言はもう少し抑えたものであるべきだったと思うが、残留争いをしている時、冷静でいるのは難しく、(サルバ・セビージャへの)2枚目のイエローカードは厳しい。我々と審判は、お互いに理解し合う必要がある」
敗れたマジョルカは降格圏の18位と苦境に立ち、残留圏17位セルタとの勝ち点差は3に広がったなか、モレノ監督は「我々は一丸となって最後まで戦わなければならない」と前を向いた。