就任20周年のベンゲルとアーセナルの”幸福な関係”は継続へ 今季終了後に契約再延長か
「無敵のチーム」を作り上げた手腕 すでに来季以降の強化に着手?
アーセナルが、今季就任20周年を迎えるアーセン・ベンゲル監督との契約を再延長する可能性が浮上した。英地元紙「サン」が報じている。
ベンゲル監督は来季終了後、契約満了となる。自身の去就問題について明言を避けているものの、記事では今季終了後に再延長が発表されると書かれている。
そして知将は、来季以降の強化にすでに着手しているという。チームスカウトを務めてきたスティーブ・ローリー氏がスカウト部長に昇格。さらに、OBのスティーブ・モロー氏が、ユース年代スカウトネットワークの責任者に就任する。これまでも才能の原石を次々と発掘し、開花させてきたベンゲル監督のこうした細部にわたる人事管理の動きは、引き続きガナーズを率いていく熱意の表れだと言われている。
66歳のフランス人指揮官は、Jリーグの名古屋監督を退任後に就任したアーセナルで、プレミアリーグ優勝3回、FAカップを6度制覇している。就任以前、キック&ラッシュ一辺倒で「退屈」と呼ばれたアーセナルのチームカラーを一変させ、イングランドにパスサッカーを持ち込んだ。
2003-04シーズンには、元フランス代表FWティエリ・アンリや元オランダ代表FWデニス・ベルカンプ、元フランス代表MFロベール・ペレス、パトリック・ヴィエラらを擁してシーズン無敗優勝を達成。そのチームは、「The Invincibles(無敵のチーム)」と称された。伝説のチームは“グーナー”と呼ばれるアーセナルサポーターの中では、今でも語り草である。
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