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IFAB、VAR普及でオフサイドルール変更を検討か 「より攻撃的な精神を養う」
FIFA会長の提案を議論…攻撃サイドに有利な変更へ調査の方向で合意
サッカーのルールを司る国際サッカー評議会(IFAB)は2月29日にアイルランドのベルファストで年次総会を行った。そこではオフサイドルールがより攻撃側に有利な変更を行うために調査する方向で合意したという。英公共放送「BBC」などの欧州メディアが報じている。
現在、オフサイドルールはハーフウェーライン、後方から2人目の守備者のうち最もゴールに近い部分、ボールの位置の3つのうち、最も守備側のゴールに近い位置と定められている。そのうち、多くの場合は守備者の位置で決まることになっている。
そのなかで、欧州を中心にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が普及し、「センチメートル・オフサイド」とも呼ばれるギリギリだったものがハッキリすることになり、ルールは厳格化してきた。この状況に、元アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏が異を唱えるなど、世界的な議論に発展しつつある。
同局によると、そのオフサイドルールの緩和を総会に持ちかけた国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長は「提案は好意的に受け止められた」として、より攻撃側にとって有利な変更が行われる余地があることを明かしたとしている。その上でIFABとしても「より攻撃的な精神を養うもの」へのルール変更には考慮の余地があるとした。
一方で、それは「直ちに変更されるものではない」として、さらに試合のデータを取得した上での検討になるとも各国のメディアでは報じられている。今夏に開催される東京五輪の男女サッカーもまた、モニタリングの機会になるようだ。
J1でもVARが導入され、ギリギリのオフサイドでゴールが認められないシーンも出てくることが予想される。今後どのような議論が生まれてルール変更がされるのかどうか、注目される事項だと言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)