2戦連発で評価急上昇も本田はいまだベンチ要員!?

指揮官や地元メディアから高い評価を集めるメネズ

 本田は昨季、クラレンス・セードルフ前監督に4-2-3-1システムの右攻撃的MFで起用されたが、思うような結果とパフォーマンスを出せなかった。前監督が擁護し続けたが、イタリアメディアは失格の烙印を押していた。
 バレンシア戦で練習試合2試合連続の得点を決め、イタリアメディアからチーム最高の評価を受けた本田だが、メネズの評価も高い。地元紙コリエレ・デロ・スポルトは「ファラオーネ(エルシャラウィの愛称)とホンダとの連携が向上している。このフランス人は(リハビリの間)観客でいる時間をしばし過ごした後、成長している」と称え、この日敗戦したにも関わらず、メネズに対して、ゴールを決めた本田に次ぐ6点と高い評価を与えている。
 トゥット・スポルト紙も「メネズは躍動していた。フランス人にはいいテストだ。彼が出場後、チームは活性化した」と称えている。負傷明けでコンディションが万全ではなく、しかもポジションは本職でない1トップ役だったが、メネズの評価は地元メディアの中で実に高い。
「(本田先発は)今日は他に選択があまりなかった。バロテッリとニアンが遠征に行かなかったし、メネズは先発でプレーさせられなかった」と話す指揮官の中でも、本田よりメネズのほうがいまだ優先順位は高いようだ。
 2試合連続のゴールでも、強烈なFKでもまだ定位置確保とはいえない状況の背番号10。昨季の不発とブラジルワールドカップの雪辱を晴らしたい本田だが、今季の出場機会に関しては、メネズが重要な鍵を握っているのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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