闘将クロップと半裸のララーナが歓喜の抱擁

　壮絶な乱打戦もドロー決着かと思われたが、試合はこれで終わらなかった。後半AT5分に入ると、リバプールは左サイドからMFエムレ・ジャンがクロスを上げる。ノーウィッチDF陣は体を張って守り、一度はクリアしかけたが、こぼれ球をイングランド代表MFララーナが走りこみながら左足でボレーシュート。地面にたたきつけられたシュートはゴールに吸い込まれ、アウェーチームが勝負を決する5点目を奪った。

　ララーナはユニホームを脱いで喜びを爆発させ、ベンチのクロップ監督と抱き合うと、チームメートもそれに続いた。一方、ノーウィッチGKロッドは失点後、しばらく茫然自失となって座り込むなど、ピッチ上には両チームの対照的な姿が描き出されていた。

　リバプールは前節でマンチェスター・ユナイテッドに0-1で敗戦するなど、今年に入ってからのリーグ戦は未勝利が続いていたが（1分2敗）、劇的な勝利で勝ち点3を手にした。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images