「滑稽なハンド」 DFの見事な“右手セーブ”と一発退場に英注目「奇妙な決断は…」
クラブ・ブルージュDFデリ、ELユナイテッド戦でGK顔負けの“セービング”披露も…
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間27日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント1回戦第2戦クラブ・ブルージュ戦に臨み、5-0で勝利。2戦合計6-1で次ラウンド進出を決めたなか、クラブ・ブルージュDFシモン・デリの一発退場シーンが反響を呼んでいる。
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第1戦を1-1のドローで終え、ユナイテッドのホームであるオールド・トラッフォードで迎えた運命の第2戦。ユナイテッドは前半27分に新戦力のポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスのPKで先制すると、同34分と41分にも追加点を挙げて3-0でハーフタイムを迎える。試合終盤にはブラジル代表MFフレッジが2点を追加し、5-0の圧勝で突破を決めた。
試合の行方を決定づけたのは、前半22分の出来事だ。ユナイテッドのウェールズ代表FWダニエル・ジェームズがペナルティーエリア内から放ったシュートに、クラブ・ブルージュDFデリが反応。体を投げ出しても届かないコースに対して、なんと左手をGKのように伸ばして“セービング”を試み、GK顔負けの完璧な身のこなしでシュートを弾き出した。しかし、意図的なハンドによる決定機阻止によってデリは退場処分を受け、ユナイテッドにはPKが与えられている。これがフェルナンデスの先制点となった。
先制点を献上し、数的不利にも陥るという失態。英紙「デイリー・ミラー」が「率直に言って見事なセーブだったが、デリの奇妙な決断は正しく裁かれた」と伝えれば、英メディア「スポーツ・バイブル」は「シモン・デリは滑稽なハンドボールで退場」と揶揄。ベルギーメディア「sudinfo.be」も「完全に狂った動き」とデリのプレーを断罪している。
一発勝負での先制点の重要性を認識するからこそ、とっさに手が出てしまったことは想像に難くない。とはいえ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も稼働する現代では見逃してもらえるはずもなく、大敗の要因となってしまった。