直接FKで2戦連発のミラン本田に辛口伊紙も称賛の嵐 「ホンダ、何て強烈なシュート」「この日本人が最優秀だった」
18日付の「ガゼッタ・デロ・スポルト」は1-2で敗れた試合で「昇格」という合格組に本田を入れている。
「ミランで慣れている右サイドで、なかなかいい試合をした。ビッグプレーヤーのようなボールさばきに加え、左足で効果的なFKも見せた。日本人サポーターたちが空港でサインを求めてやってきて、拍手していた」
14日のイタリア3部プロ・ピアチェンツァ戦でのゴールに続く強烈なFKのみならず、技術的にも「ビッグプレイヤーのよう」と90分間のプレーを評価された本田。他にも同紙に評価されたのはMFアンドレア・ポーリ、ステファン・エルシャラウィ、ミカエル・エッシェン。対照的にレアル・マドリードから加入したGKディエゴ・ロペスとサパタ、アルベルタッツィは「反省」と厳しい評価が下されている。
一方、コリエレ・デロ・スポルト紙は本田を単独最高点の6・5を与えた。
「前半のミランでこの日本人が最優秀だったのは疑いの余地がない。FKのチャンスを狡猾にも生かし、ゴールでチームの士気を高めた」と寸評でも絶賛されている。
トゥット・スポルト紙も「ホンダ、何て強烈なシュート。ポジティブな今夜の事実の一つは、日本人がFKで素晴らしいゴールを決めたこと」と高く評価。記事では「この日本人はとても決定力があったし、いいパスを出した。守備でも犠牲を払いながら、攻撃でも好機を演出した。前半のFKは、マエストロ(達人)と呼ぶにふさわしい優れたプレーだった」
昨シーズン、右サイドで期待される突破力を見せつけられずにイタリアメディアから失格の烙印を押された「背番号10」は待望のFK一発で大きな評価を手にした。8月30日のセリエA開幕戦ラツィオ戦での先発奪取に強い追い風が吹くようなパフォーマンスだった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web