セリエA首位決戦、無観客試合“回避”の可能性 国のイメージ失墜を危惧と伊紙報じる
新型コロナウイルスの影響でユベントス対インテルが無観客試合を予定
イタリア・セリエAの上位対決にして大一番、ユベントス対インテルの試合は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により3月1日に無観客試合が予定されているが、24時間の延期となる可能性があるという。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は、国のイメージ失墜を防ぐ意図があるとしている。
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イタリアでは北部のロンバルディア州とベネト州を中心に感染が拡大。イタリア政府は3月1日までのイベント開催の中止を求め、セリエAは日程的な問題からも無観客試合という解決策を見出していた。そのことで、この首位と3位の対決であり“イタリア・ダービー”とも呼ばれる大一番も例外ではなくなった。
しかし、現在この試合についてイタリアサッカー連盟(FIGC)は、試合の24時間延期、つまり3月2日の開催として観客をスタジアムに入れる状態での開催を検討しているという。実際に、国内では2日から工場などの操業が再開される見通しで、サッカー界でも2日に試合を行うことで無観客試合を回避する可能性を模索していると報じられている。
その理由は、経済的なものと同時に、世界的に注目されるカードが無観客試合となっている映像が配信されることにより、イタリアがコロナウイルスの蔓延でダメージを受けているというイメージを改めて発信したくないことにある。国のイメージ失墜を防ぐためにも、大一番を観客席が満員になっている状態で行いたいようだ。
ユベントスは3月4日の水曜日にコッパ・イタリア準決勝ACミラン戦も控えているだけに、それもまた5日に順延して中2日を確保することも同時に検討材料となっているという。ギリギリのところでの調整が続くセリエAの大一番は、スタジアムに詰めかける両サポーターの熱狂と共に開催されることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)