FIFAが欧州ビッグクラブと暗躍 合弁会社設立によるクラブW杯の利益供与を目論む
クラブW杯の規模拡大を目指すFIFA、必要条件であるビッグクラブ参加のための策略とは
2021年に中国で開催されるFIFAクラブワールドカップより、参加チームが24チームに拡大されることになっている。それに向けて資金調達を行なっているFIFA(国際サッカー連盟)はヨーロッパのビッグクラブに合弁会社を設立させて大会の運営権を与え、その利益を供与することでビッグクラブに参加を促そうと目論んでいるようだ。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じている。
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FIFAはクラブワールドカップの参加チームを増やすことで大会規模を拡大し、新たな資金を得ようとしている。そして、2021年大会からは参加チームをこれまでの7チームから24チームに拡大することを決定。ヨーロッパのビッグクラブ中心に反対意見が巻き起こっている。
そういったなか前年王者リバプール、イタリアの絶対王者ユベントス、クラブワールドカップ3回の優勝経験を持つバルセロナなど、ヨーロッパのビッグクラブと呼ばれるエリートクラブの幹部が、先月にスイスのFIFA本部で会合を行なったという。同紙はその会議の文書を極秘入手したとして、内容の一部を報じている。
同紙によれば、FIFAとビッグクラブの会合では合弁会社設立について議論されたという。ヨーロッパのビッグクラブと呼ばれる数クラブで合弁会社を設立し、FIFAがクラブワールドカップの運営権をその会社に与えるといったことが話し合われたようだ。
過密スケジュールなどを理由に参加に消極的なビッグクラブだが、FIFAは合弁会社を通して利益供与することで反対意見の沈静化を図ろうとしていることが予想される。そして、現在8チームと取り決められたヨーロッパの出場枠を12チームにまで増やすことも、その議題となっていたという。