名将ベンゲルが指摘、独代表MFニャブリがアーセナルで輝けなかった理由 「簡単な道を探す」
アーセナル残留のはずが最終的にバイエルンへ移籍「新契約を結ぶ準備をしていたが…」
バイエルンのドイツ代表MFセルジュ・ニャブリは、アーセナル時代は目立った活躍を見せられなかった。しかし、現地時間25日に敵地で行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦では、チェルシー相手に2得点をマークして勝利に貢献。アーセナルでニャブリを指導した名将アーセン・ベンゲル氏が、当時に輝けなかった理由を語っている。英紙「メトロ」が伝えた。
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今季ブンデスリーガでも21試合10得点と活躍しているニャブリは、チェルシー戦で2得点を決め、3-0の勝利に貢献。CLではグループステージ第2節の敵地トッテナム戦(7-2)以来の得点だが、ニャブリはこの試合で1試合4得点をマークしていて、今回のチェルシー戦と合わせてロンドン開催の2試合で計6得点を叩き出している。
ドイツ生まれのニャブリは16歳でアーセナルに加入し、クラブ史上2番目の若さとなる17歳でプレミアリーグデビューを果たした。ところが、その後に期限付き移籍したウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンでは思うような結果を残せず。アーセナルに戻ってからわずか1年でバイエルンへと移籍したのだった。
アーセナル時代にニャブリを指導したベンゲル氏は、衛星放送「ビーイン・スポーツ」で当時に結果を残せなかった理由をこう語っている。
「彼には限界というものがなく、重要なのは彼がどれほど苦しめるかということ。なぜなら、彼はスピード、パワー、テクニックを兼ね備えていて、非常にインテリジェントだが、時々サッカーで簡単な道を探そうとする。それが彼の問題だった。少し足りないんだ」
そして、ベンゲル氏は「私は彼をウェストブロムに渡したんだが、それもまったく上手くいかなかった。公正を期して言えば、たしか我々は彼と合意していたはずなのだが、バイエルンがブレーメンから彼を盗んだんだ」とアーセナル退団の舞台裏も明かしている。
「彼は良い選手だ。我々は彼と新契約を結ぶ準備をしていたが、突然、ブレーメンに行きたいと言い出した。だが、実際はブレーメンではなく、バイエルンが彼を買った。我々との契約満了を迎えていて、彼は残りたいと言っていたので我々もそうしたいのだろうと思っていた」
バイエルン移籍後、2年連続でリーグ戦二桁得点を記録するなど才能が開花したニャブリ。アーセナル時代の苦い思い出も、今の糧となっているかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)