バルセロナ、CLナポリ戦ドロー発進に地元紙も辛辣評価 「CLを勝つには不十分」
セティエン監督体制後も“メッシ頼み”の状況は変わっていないと指摘
バルセロナは現地時間25日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1戦でナポリと敵地で対戦し、1-1の引き分けに終わった。スペイン紙「スポルト」は勝利を逃したかつての欧州王者も、今はFWリオネル・メッシだけが頼りでタイトル獲得には程遠いチームだと辛辣な評価を与えている。
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今季のバルセロナは電撃的な監督交代やエリック・アビダルSDとメッシの衝突、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスやフランス代表FWウスマン・デンベレら負傷者続出などネガティブな話題が続いている。
リーガではライバルのレアル・マドリードが敗れたために首位の座を奪還したが、キケ・セティエン監督就任後にチームのパフォーマンスが劇的に変化したと言えばそうではなく、いまだメッシ頼みの印象は強い。
ナポリ戦は結果的に貴重なアウェーゴールを手にした形だが、「スポルト」紙では「バルサのフットボールはチャンピオンズリーグを勝つには不十分だ」と厳しい指摘がなされている。
「チャンピオンズリーグはバルサの大きな夢だ。それはメッシの、バルトメウ(会長)の、そしてすべてのファンの夢でもある。過去数年の失敗により、ヨーロッパで輝く必要性が高まっている。だが、バルセロナが今の選手たちとこの試合内容では目標にたどり着くのは難しいだろう。今のバルサはヨーロッパのエリートとは程遠く、これ以上の失望を避けられるのはメッシのミラクルだけだ」
記事によれば、2015年以来となるビッグイヤー獲得に向けては不安が残るパフォーマンスに終止しているという。セティエン監督の下でよりポゼッション率の高いサッカーを展開しているが、ナポリ戦の前半に枠内シュートが0本に終わったように、相手の脅威になるプレーは増えていないことも指摘されている。
フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのゴールで1-1の引き分けに持ち込み、第2戦に向けてアウェーゴール一つ分のアドバンテージを手にしたバルセロナ。しかし、メッシ頼りから抜け出させていないままでは、CL制覇は今季も遠い夢となりそうだ。