鬼門の8強で打ち消した迷い リオ五輪代表の”10番”中島がミドル2連発で「感覚を取り戻した」

「迷いがプレーを邪魔していた」

 2015年のJリーグでは所属のFC東京でなかなか出番に恵まれず、年間を通してわずか13試合1得点という成績に終わった。それでも、手倉森誠監督率いる現代表では立ち上げからチームの中心として活躍。南野拓実(ザルツブルク)ら日本代表経験者がいる中で10番を背負ってきた。

「この大会だけじゃなくて、Jリーグでも(モヤモヤ感が)ありましたし、迷いっていうのがプレーを邪魔している部分だった」と苦悩を明かす一方で、「(1点目も2点目も)両方とも感覚を取り戻したというか、次につながるゴールかなと思います」と、鬼門と言われた大一番での2得点により、再び自信が植えつけられたと主張した。

「自分だけの力じゃない。90分で全然パフォーマンスが良くなかったので、代えられてもおかしくなかった。使い続けてくれた監督に感謝したいですし、最後まで守ってくれた後ろの選手にも本当に感謝したい」

 準決勝進出により、1996年のアトランタ五輪以来続いている6大会連続の本大会出場へ、あと1勝に迫った。待望のエース覚醒で、手倉森ジャパンが上昇気流に乗っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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