英国3協会、小学生年代の「ヘディング練習禁止」を正式決定 成長期の脳への影響を危惧
今回の禁止処分は練習が対象、試合のルール変更は行われず
イングランド、スコットランド、北アイルランドの3カ国のサッカー協会が、小学生年代のヘディング練習を禁止することを正式に決定した。ヘディングが身体に及ぼす影響が危惧されている。
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英紙「デイリー・メール」によれば、イングランド、スコットランド、北アイルランドのサッカー協会は、プライマリースクール(5歳から12歳までが通う学校)に通う年代の子どもたちを対象とし、練習でヘディングを行うことを禁止するという。
時に頭に強い衝撃を伴うサッカーのヘディング技術は以前からその危険性が指摘されており、脳損傷のリスクを考慮して回数の制限や禁止すべきとの声も挙がっていた。実際に元サッカー選手は同年代の一般人に比べて、神経変性病により亡くなるリスクが一般人の3.5倍以上という研究結果が出ていることもあり、今回の決定に至ったという。
今回の禁止処分はあくまで練習が対象となり、試合の中でのルール変更等は行われないというが、成長過程にある子どもたちのヘディングの機会を実質的に制限する措置となりそうだ。
英国でアルツハイマーに関する研究を行っているドクターのカルロ・ルートリッジ氏は「スコットランドでの現地調査では、元サッカー選手は認知症発症のリスクが目立っている」とも指摘するなど、ヘディングが人体に及ぼす影響は研究者の間で大きな関心事となっている。今後、他の国でも同様の動きはあるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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