“遅れてきた男”が鬼門の8強で大仕事 「みんなに感謝」とリオ五輪王手となる先制弾を奪う
当初は先発予定もベンチスタートに
この日も当初は先発予定だったが、手倉森監督は土壇場でFC東京MF中島翔哉の先発出場を決断。豊川はスーパーサブとなり、後半43分からの途中出場となった。
「最初から出ても途中から出ても、得点を取るというところで結果を出していきたい」
殊勲者となった豊川は、値千金のゴールで意地を見せた。この一撃をきっかけに、チームも3−0と快勝。アジアの大会で8強の壁に阻まれ続けたこの世代は、ついに鬼門を突破した。次の準決勝に勝てば五輪への切符を手にできる。「一喜一憂していられないので、準決勝で必ず勝ってリオの切符を取りたい」と、遅れてきたヒーローは笑顔を浮かべた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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