ビッグセーブ連発でイランを完封した守護神 4戦1失点の自信を胸に「人生に1回」の五輪出場に王手

先制後の時間帯で見せたGK櫛引のファインプレーと魂の咆哮

 手倉森ジャパンの守護神が吠えた。リオデジャネイロ五輪アジア最終予選の準々決勝イラン戦で、GK櫛引政敏(鹿島)はビッグセーブを連発した。

「まずは最後3点取って、守備陣がゼロで抑えて勝てて良かった」

 3-0の勝利後に冷静にゲームを振り返った櫛引は、日本が1点のリードを奪った延長前半14分にビッグプレーを見せた。カウンターからイランMFサゲビがスルーパスを通すと、エースFWカリミが日本の最終ラインを突破、櫛引と1対1になるピンチを迎えた。だが、日本の若き守護神は冷静だった。カリミのトラップがわずかに伸びたところを見逃さず、身体を投げ出す。勇敢な飛び出しで難を逃れると、その3分後にはカリミのシュートを左足でスーパーセーブ。同点の危機を防ぐと、雄叫びが飛び出した。

「延長の1点取った後に大きいピンチで失点しなかったのが、チームとしてもゲームの流れとしても良かった。そこは自信を持っていくところ。最後にキックミスもあったので修正したい」

 個人能力で日本を上回るイラン攻撃陣が、前半から優位に試合を進める中、安定感のあるディフェンスを披露した。守備陣の中で、明確に役割を分担したという。

 

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