ACミラン・インザーギ監督が本田をキーマンとして期待 「ピッポは彼にかけている」
本田はまさにインザーギ監督が好むタイプ
本田は昨季、1度失格の烙印を押された右サイドで戦うことになるが、元フランス代表のサイドアタッカー、ジェレミー・メネズが新加入し、新進気鋭のエンベイエ・ニアンもコンディションを上げるなどライバルは多い。
さらに昨季セリエAで8位に終わったミランは今季ヨーロッパのカップ戦に参戦する資格はなく、地元紙は本田がポジション争いを制することは難しいと見ている。
一方で記事では本田にとって追い風となる要素をこう報じている。
「インザーギははっきりとしたメッセージを公表した。(本田を)ベンチ要員とは考えていない。左利きはピッポにとってマストなの選手である。ホンダは左利きで、右サイドから仕掛けることができる選手。まさに監督が好む攻撃である。それならホンダのエンジンをかけるしかない。もう、サーキットは把握しているはず。昨季よりすべてはより簡単なはず」
インザーギ監督は米国遠征中に本田について「過小評価されている」と語り、戦力として評価。さらに指揮官は3トップの右ウイングには左利きで中央にカットインできるタイプを求めている。
現在、ミランはトリノFWアレッシオ・チェルチ獲得に動いており、同選手はまさに左利きの右サイドのアタッカーだ。チェルチはインザーギ政権での理想的な存在と言えるが、同選手を獲得できなければ、指揮官の求めるタイプとしては本田がベストな選手となる。
同じ名前の高性能バイクのような働きを、今季の本田は見せることができるのだろうか。2シーズン目のイタリアで本田は真価を問われることになる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web