浦和DF鈴木、PK献上のハンドに海外反応 「VARデビュー!」「試合の流れを変えた」
J1開幕戦で湘南に3-2勝利、浦和DF鈴木のプレーがVARチェックで初の判定変更
2020年のJ1リーグは、21日に行われた湘南ベルマーレ対浦和レッズの一戦で幕を開けた。今季からVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されたなか、後半途中に浦和DF鈴木大輔が自陣ペナルティーエリア内でハンドを犯し、VARによる映像確認の末にハンドと判定されPKを献上。海外メディアは「スズキが試合の流れを変えた」と報じている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
試合は前半7分、湘南がMF鈴木冬一のクロスからFW石原直樹がヘディングで合わせて先制。それでも浦和は前半39分、DF山中亮輔のパスに抜け出したMF汰木康也が中央にクロスを送り、FW興梠慎三が同点ゴールを奪って1-1の振り出しに戻した。さらに同42分、CKの流れからFWレオナルドがゴールを決めて、浦和が2-1と逆転しハーフタイムを迎えた。
ところが後半20分、鈴木冬のクロスから湘南MF山田直輝に叩き込まれて2-2の同点に追いつかれると、同24分、浦和DF鈴木が自軍エリア内のゴールライン付近で相手ともつれ合った際、ボールを手で巻き込むようにしてピッチに戻した。一度プレーが流れたものの、佐藤隆治レフェリーにVARから助言が入り、映像確認により鈴木のハンドと認定され、湘南にPKが与えられた。
J1リーグ戦においてVARチェックによる初の判定変更となったが、「VARデビュー! 浦和は2020年のリーグ戦で湘南を3-2で下した」と見出しを打って報じたのは、衛星放送「FOXスポーツ」タイ版だ。
「72分、ダイスケ・スズキが試合の流れを変えた。浦和のディフェンダーは、VARでの判定となる前に手を使ってライン上のボールを引き寄せた。審判はすぐにペナルティーキックを科したが、(湘南FW)タリクはアウェーチームの息の根を止めることができなかった」
湘南はFWタリクがPKを外して勝ち越しのチャンスを逃すと、逆に後半40分に浦和MF関根貴大に決勝ゴールを許し開幕戦黒星スタートとなった。もっとも、これまでであれば見逃されていた可能性が高い反則が取られたという点で、VAR導入初戦としては一定の成果を得られたと言っていいかもしれない。