延長戦で怒涛の3ゴール! 日本が120分の死闘の末にイランを破り、リオ五輪出場に王手
後半途中出場の豊川が延長前半に大仕事
後半も最初に決定機を作ったのはイランだった。同12分、右サイドからFWメフディ・トラビがアーリークロスを入れると、ファーサイドでFWミラド・モハマディがヘディングシュート。必死に飛びついたGK櫛引の手の先をボールが飛んでいったが、クロスバーに当たってゴールの外側に跳ねて、日本は九死に一生を得た。
攻撃の形が作れない日本は、ボールロストからショートカウンターを受ける悪循環に陥った。最終ラインが決定機を与えずに耐えるものの、試合の主導権はイランに渡り日本は苦戦を強いられた。同27分に原川の左CKから遠藤がゴール正面でのヘディングで合わせる千載一遇のチャンスも、クロスバーの上に外れて生かせない。
リズムの上がらない日本は、同37分に切り札を投入する。手倉森監督は昨年のJ1で途中出場での最多ゴールを記録しているFW浅野拓磨を久保に代えて投入した。
すると、直後に浅野が右サイドに展開して矢島が相手最終ラインを突破。中央で待つ中島にクロスを送るが、相手DFに間一髪でクリアされた。同43分には矢島に代えてMF豊川雄太を投入したが、決定的シーンは作れず。勝負は15分ハーフの延長戦へともつれ込んだ。
延長に入り、日本はついにイランゴールを打ち破った。延長前半5分、右サイドからDF室屋成が左足で上げたクロスに、うまくマークを外した豊川が頭で合わせて先制ゴール。日本のベンチ前ではリザーブのメンバーを含めて歓喜の輪が広がった。