延長戦で怒涛の3ゴール! 日本が120分の死闘の末にイランを破り、リオ五輪出場に王手
手倉森采配的中で鬼門の8強を突破!
苦戦の末に手倉森ジャパンが本大会出場に王手をかけた。22日、リオデジャネイロ五輪最終予選の準々決勝イラン戦が行われ、苦戦を強いられた日本は延長戦にもつれこむ激闘となったが、延長前半5分にFW豊川雄太が貴重な先制ゴール。さらに延長後半には中島翔哉が2ゴールを挙げる活躍を見せ、3-0で勝利。準決勝に進出し、リオ五輪出場権の獲得へ王手をかけた。
この試合で日本は、4-4-2システムでスタート。ダブルボランチは主将の遠藤航のパートナーに原川力が選ばれた。また、サイドハーフにはチーム立ち上げ時から手倉森誠監督の信頼が厚い矢島慎也が右に、中島が左に入った。2トップは久保裕也とオナイウ阿道の組み合わせになった。
前半の立ち上がり、互いに決定機を迎える。まずは前半2分、イランのFWアルサラン・モタハリが日本の最終ラインの裏に抜け出して右足でシュート。これはGK櫛引政敏が防ぎCKに逃れた。すると同3分、そのCKが中央でフリーとなったMFアリ・カリミへ。日本の失点を覚悟した決定的なシーンだったが、相手のシュートミスに助けられた。
日本も同6分、右CKのチャンスで原川のキックに対してDF岩波拓也がニアサイドに飛び込んでヘディングで合わせた。シュートは枠に飛んだかに見えたが、相手GKの手にはじき出され、先制ゴールとはならなかった。両チームがそれぞれセットプレーでチャンスを作る立ち上がりとなった。
日本は同36分にDF植田直通の判断が中途半端になったところで、角度がないながらもFWモタハリにGKと1対1の状況でシュートを許すピンチを迎えたが、これはシュートが枠外に外れて事なきを得た。アディショナルタイムには、岩波のファウルから相手に好位置でFKを与えるが、GK櫛引が防いだ。試合はこのまま0-0でハーフタイムに入った。