「本当に上手い」 大久保嘉人、東京Vの若手評価も…飛躍求む「その一歩で勝つか負けるかが…」
東京V新加入の大久保、18年ぶりのJ2参戦へ “大先輩”永井監督のサッカーは「非常に魅力的」
歴代1位のJ1通算185ゴール、2013年から15年まで史上初の3年連続得点王――。Jリーグ史にその名を刻む最強のストライカー、元日本代表FW大久保嘉人が東京ヴェルディのユニフォームに袖を通し、18年ぶりにJ2のピッチに立つ。
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プロ2年目の2002年、当時セレッソ大阪に在籍していた大久保は、J2で29試合18得点を記録。リーグ最多得点(93得点)を誇った攻撃陣の一角として、2位でのJ1昇格に貢献した。
「今は分かんないですね。当時のJ2もけっこう厳しかったですけど、あの時のサッカーとは他チームも変わってきていますし、レベルもたぶん上がっているんじゃないかな」
キャリア最高と言える輝きを放った川崎フロンターレからFC東京に移籍した2017年以降、大久保はJ1リーグで苦しんだ。思うようにゴールを奪えず、昨季は降格したジュビロ磐田で20試合に出場し、自己最少の1ゴール。昨年12月12日に契約満了が発表された際、磐田を通じて「私はサッカーが大好きです。サッカーに対する情熱は全く衰えていません」と語っていた大久保が新天地に選んだのが、国見高校の先輩である永井秀樹監督が率いる東京Vだった。
「力を貸してほしい」と母校の大先輩から直接ラブコールを受けた大久保は、監督の存在が決め手の一つになったと明かしつつ、「(永井監督の)サッカーが非常に魅力的だった。攻撃的で面白いし、自分に合うなとビビッときましたね」と、標榜するサッカースタイルに惹かれたという。
魅力的なサッカーを実現しながら、東京Vにとって2008年以来13年ぶりのJ1昇格を果たす――そのためには大久保のゴール量産を導くような、チームとしてのレベルアップはもちろん欠かせない。キャンプ中に多くの練習試合をこなしたなか、「完成すれば面白いけど……これからでしょうね」と、37歳のベテランストライカーは手応えとともに課題を口にする。
「自分が欲しいタイミングでパスが来る、来ないという以前に、攻撃的なサッカーをするうえで、できて当たり前のことができていない。判断のところが、三つくらい遅いなと感じましたね。だから思った時に、若い選手には言っています。将来J1や海外でやりたいと思っていても、今のままじゃ無理だよ、と。本当に三つくらい、頭の中で考えていることが遅い。それがプレーに出ていて、J1との差になっているよね、と」