浦和の大槻監督、1得点のFW興梠 ゴール後のチェック時間に「ドキドキした」
J1開幕戦で湘南に3-2勝利、大槻監督と興梠がVARのチェックについて言及
今季からJ1で導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は、21日に「フライデー・ナイト」として開催の湘南ベルマーレと浦和レッズのJ1リーグ開幕戦で初お目見えとなった。浦和が3-2と勝利した試合後、大槻毅監督と、この試合で1ゴールのFW興梠慎三は、ゴール後のチェックタイムに「ドキドキした」と話した。
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浦和は今季から4バックを導入しているが、プレシーズンキャンプでの対外試合、16日のルヴァン杯ベガルタ仙台戦までの6試合は全て4バックの対戦相手だった。一方で湘南は3バックを採用しているだけに、その初体験となったかみ合わせでは後手を踏む形になった。
大槻監督は「システムのミスマッチが押し込まれた時間帯の要因だと思う。最初は3バックに規制が掛からず、途中で修正はできたものの、後半にまた規制が掛からなくなった時間には苦しくなった。アウトサイドでのスライドに遅れた部分はあったと思う。準備はしてきたけど、徹底できなかったのが原因だと捉えている。そうしたなかでの試合に勝ち点3を取れたので、ちょっとずつ修正していきたい」と試合を振り返った。
また、両チームが合計5得点して、後半途中にはDF鈴木大輔のプレーがVARの進言によるオンフィールド・レビューの末、PK判定に変更となる場面もあった。大槻監督は「試合前にも、とにかく笛が鳴るまで、最後までやることというのは選手に伝えた。ただ、ゴールが入った後の時間は少しドキドキしましたね。慣れではあるんでしょうけど」と、ゴールネットを揺らした後に得点が認められ、キックオフとなるまでにVARがチェックをする時間のことを話した。
また、この試合の前半39分に得点したFW興梠慎三もまた「緊張しますね、取り消されるんじゃないかと思う感じになるので」と苦笑い。それでも「ミスジャッジがなくなるのは良いことなので、ペナルティーエリアの中では慎重にプレーすることも必要だと思う」という感想を話した。
すでに欧州各国のリーグ戦で導入されているVARで、「好みではない」という意見の多くが、VARチェックがゴールの爆発的な喜びを削ぐこと。しかし、大槻監督が話したように、VARにはついて回る事象だけにサッカーを取り巻く人々のすべてが慣れていくしかなさそうだ。