マンCのボールボーイが犯した勘違いが反響拡大 元英代表MF指摘「一晩中待ってた」
ウェストハム戦でピッチ内のインプレーのボールを蹴り寄せてしまい、ドロップボールに
マンチェスター・シティのホームゲームでボールボーイを務めた少年の珍ミスが話題を呼んでいる。インプレーのボールに触れてしまい、ドロップボールとなるアクシデントに同情が寄せられる一方で、元イングランド代表MFは厳しい言葉を投げかけている。
該当シーンが起こったのは、現地時間19日に行われたプレミアリーグ第26節のシティ対ウェストハム戦(2-0)。シティが前半30分にスペイン代表MFロドリのゴールで挙げた1点のリードを保ったまま迎えた後半9分だった。
カウンターを仕掛けたシティは、ペナルティーエリア手前でボールを受けたアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが持ち込んでゴール右側からシュート。逆サイドを狙った一撃は惜しくも枠を外れ、ボールはゴールライン上を転がって左コーナーへ一直線に向かっていった。
しかし、ラインを割る前に、ボールボーイを務めた少年がピッチ内に右足を伸ばしてボールを自分のほうへ引き寄せ、拾い上げてしまった。まだインプレーにもかかわらずボールに関与してしまったため、試合が一時中断となり、両チームの選手がケビン・フレンド主審に状況説明を求める場面も。結局、ドロップボールでプレーが再開されることになった。
英紙「ザ・サン」は、「ボールボーイの奇妙なミスがユニークなドロップボールをもたらし、同情的な視聴者に胸が裂けるような思いをさせた」とレポート。「少年がボールを止めた時、ボールは明らかにライン上にあった。ボールボーイが自分の間違いに気づくと、シティのスタッフが心強い言葉をかけた」と伝えるとともに、ミスを犯した少年に慰めの言葉をかけるツイートを紹介している。
一方、記事ではかつてエバートンなどで活躍した元イングランド代表MFレオン・オズマン氏がボールボーイの珍しい失態を追及する意思を示したとも触れている。英公共放送「BBC」のラジオ番組で、「彼は一晩中ボールがそばに来るのを待っていた。そして、ボールが来たら素早く椅子から離れた」と、厳しい言葉を投げかけたという。また、米ニュースサイト「ABC 14 News」も「マンチェスター・シティのボールボーイは早すぎる介入を犯した」と伝えた。
勝敗を左右するプレーではなかったことが、ボールボーイの少年にとっては不幸中の幸いだったかもしれない。