長谷部は「頭脳、心、魂」 ボランチ起用にドイツ称賛「ベンチに座る意味がわからない」
アンカー配置の長谷部はフル出場で勝利に貢献「優れた創造性、一流のポジショニング」
フランクフルトは現地時間20日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32第1戦でザルツブルクと対戦し、ホームで4-1と勝利を収めた。日本代表MF鎌田大地のハットトリックで先勝したが、アンカーでフル出場した元日本代表MF長谷部誠に対し、ドイツメディアは「この戦略家が最近ベンチに座らなければならない状況が理解できない」と称賛の言葉を送っている。
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長年にわたり長谷部をリベロに配置する3バックシステムを導入してきたフランクフルトだが、今季途中から4バックシステムへの変更に踏み切った。それにより長谷部はベンチを温める機会が増加している傾向にあるが、ザルツブルク戦では日本代表時代も主戦場だった中盤で起用され、アンカーに配置された。
攻守のリンクマンとして的確なプレーを一貫した長谷部はフル出場。ハットトリック達成の鎌田とともに圧勝劇の立役者となった。ドイツメディアも長谷部に対し惜しみない賛辞を送っている。
ドイツ地元紙「Frankfurter Rundschau」は「長谷部はチームの頭脳、心、魂だった。組織の中で替えの効かない存在となっている。この戦略家が最近ベンチに座らなければならない意味がわからない」とチームに不可欠な選手であると強調している。
また、別記事では「長谷部の俯瞰、落ち着き、感覚はチームにとって素晴らしいものだ。頭脳としてプレーし、彼の為すことが手となり足となる。優れた創造性、一流のポジショニングを備えている。それでも、中盤ではプレーできないと言われているのだ」と説明。36歳となった長谷部はいまだピッチで輝きを放っている。