“Jリーガー兼YouTuber”の先駆者・那須大亮、サッカー界に見出す新たなセカンドキャリア像

「YouTubeを含めてチャレンジすべてをリンクさせたい」と語った那須氏【写真:Football ZONE web】
「YouTubeを含めてチャレンジすべてをリンクさせたい」と語った那須氏【写真:Football ZONE web】

引退後は肩書きを設けず、様々な分野にチャレンジ「すべてをリンクさせたい」

 那須氏の現役時代の名刺には、「プロサッカー選手・那須大亮」と刻まれている。しかし、引退した今は敢えて肩書きを設けず、様々な道を模索したいという。実際、2月8日に行われた富士ゼロックス・スーパーカップではテレビ中継の副音声ゲストも務めており、解説や講演にも意欲的だ。

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「会社を立ち上げるので、経営者・起業家なのかもしれませんが、起業家というと大きなことをやっているようなイメージですし(苦笑)、タレント活動をしているわけでもありません。YouTubeも自分が取り組んでいることの一つで、YouTuberという枠に捉われず、いろいろなことを模索していきたいです。講演もしてみたいですし、視聴者目線ではサッカーは詳しくないので、解説にも興味がありますね。サッカーを知ってもらう窓口として、YouTubeを含めてチャレンジすべてをリンクさせたいと考えています」

 今は触れ合うすべてが未知なる世界。那須氏は挑戦の日々に充実感を覗かせる。

「直接言葉を投げかけるのか、映像・画像を通してなのか、方法は様々ですけど、オンライン・オフラインでいろんな人と触れ合えるようになりました。今の活動は目に見えないところでも笑顔を届けられます。いちサッカー人としてだけでなく、いち人間、いちビジネスマンとしていろんなことを吸収できて、インプットしてアウトプットしていくのが本当に楽しいです」

 那須氏のチャレンジはサッカー界の発展とともに、プロ選手のセカンドキャリアの在り方に一石を投じることになりそうだ。

[PROFILE]
那須大亮(なす・だいすけ)/1981年10月10日生まれ、鹿児島県出身。180センチ・77キロ。鹿児島実業高―駒澤大―横浜F・マリノス―東京ヴェルディ―ジュビロ磐田―柏レイソル―浦和レッズ―ヴィッセル神戸。J1通算400試合29得点。2004年アテネ五輪代表で主将を務め、在籍した6クラブではCB、SB、アンカーを遜色なくこなす守備のスペシャリストとして活躍した。2020年元旦の天皇杯決勝を最後に現役引退。2018年夏に自身の公式YouTubeチャンネルを開設し、様々な形でサッカーの魅力を発信している。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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