リオ五輪出場へ、あと2勝! U-23日本代表の主将がイラン攻略に自信

「前線は個がある」と相手の速攻を警戒

 相手の高い最終ラインの裏を突くイメージを膨らませているという。グループリーグ第2戦のタイ戦では、中盤の遠藤が相手の背後に出したボールからFW鈴木武蔵(新潟)の先制ゴールが生まれた。途中出場のFW久保裕也のゴールも、相手の背後に通したスルーパスから生まれたものだ。そのゴールを再現するような攻撃が、リオへの道を切り開くことにつながる。

 一方で、チームの中の課題にも目を向けている。特に、自分たちが攻撃している場面からのカウンターには警戒感を募らせている。

「今まで戦っていた相手より、前線は個があってカウンターは武器になるのかなと思いますし、自分たちのセットプレーの後にカウンターからピンチになったシーンがサウジ戦でもありましたけど、ああいう形が一番危ないと思う。一回プレーを切ることや、シュートで終わることが大事になる」

 攻撃時にハッキリとしたプレーを決断することが、守備面での安定感につながるという言葉を残した。

 それでも「いいコンディションを保てていると思いますし、準々決勝、準決勝に(向けて)いい準備はできていると思います」と力強く語った。1996年のアトランタ五輪以来続いている連続出場の継続に向けて、頼れる主将はチームの中心で存在感を放っていく。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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