“無敵”リバプール撃破、アトレティコ監督がファンの熱狂に感銘 「8年間見たことがなかった」
CLラウンド16で欧州王者に先勝 シメオネ監督「スタジアムに向かう途中…」
プレミアリーグで無敵のリバプールを止めたのは、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードだった。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、アトレティコはホームでの第1戦でリバプールを1-0で破り、第2戦へのアドバンテージを得た。スペイン紙「マルカ」によると、シメオネ監督はファンの熱狂的な後押しに感謝している。
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今季のプレミアリーグで無敗、CLでも連覇を狙うリバプール相手に、まさに先手必勝だった。前半4分、コーナーキックからのこぼれ球をMFサウール・ニゲスが詰めて先制ゴールをゲット。その後もMFコケが際どいクロスを送り込み、FWアルバロ・モラタがシュートチャンスを迎える場面もあった。
時間が経つごとにリバプールの圧力を受けてチーム全体の重心が下がったものの、FW、中盤、最終ラインがそれぞれ堅牢な守備ブロックを構築。後半19分にはモラタが決定機を外す場面こそあったものの、抜群の勝負強さを見せるリバプールに90分間得点を許さなかった。
シメオネ監督は試合中、アトレティコの選手がファウルを受けるとテクニカルエリアで荒ぶり、ファンを煽るようなジェスチャーを見せるなど闘将ぶりを発揮。現時点の最強クラブとの対戦について、「とても強力な対戦相手で、多くのスタイルを持ち、体力も凄い選手だが、最初からいい反応をし、リードを守るためにプレーしきった結果だ」と振り返りつつ、このように話した。
「スタジアムに向かう途中のラウンドアバウトに着いた時、すでに我々は試合に勝ち始めていた。(サポーターの)レセプションは感銘を受けた。俺が8年間クラブにいたなかで、こんなものは見たことがなかった」
熱烈なサポートが指揮官、選手の血をたぎらせたという。この日、本拠地ワンダ・メトロポリターノにはキックオフ前、バックスタンドに巨大なコレオグラフィーも出現するなど、まさにクラブ一丸となって勝ち取った勝利となった。第2戦の舞台はリバプールの“要塞”アンフィールドということもあり苦戦が予想されるが、“シメオネ・アトレティコ”のしぶとさを前にすれば、欧州王者であっても一筋縄ではいかないことを示す夜となった。