南野のベンチ外は「良い傾向」 “準備期間の必要性”を英強調「その事実こそ獲得の要因」
出場機会が減少するも「新戦力を頻繁に起用しないのがリバプールの特徴」
リバプールは現地時間15日、プレミアリーグ第26節ノリッジ・シティ戦で1-0と勝利を飾った。日本代表MF南野拓実はこの日ベンチ外となったが、リバプール専門メディアは「南野拓実のベンチ外は良い傾向」と見出しを打ち、「リバプールが彼を必要としていない事実こそ、リバプールが現時点で彼を獲得した理由」と指摘している。
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30年ぶりとなるリーグ制覇が目前に迫っている首位リバプールだが、この日は最下位ノリッジの牙城をなかなか崩すことができず、思わぬ苦戦を強いられる。しかし、負傷から復帰したセネガル代表FWサディオ・マネが途中出場すると、後半33分に圧巻の個人技から決勝ゴールを叩き込んだ。
一方、1月1日付けで加入した南野は、同月5日に行われたFAカップ5回戦エバートン戦(1-0)でデビューを飾って以降、公式戦8試合連続でメンバー入りを果たしていたが、ノリッジ戦はベンチ外となった。これを受け、リバプール専門メディア「Rousing The Kop」は「南野拓実がノリッジ戦でベンチ外となったのは良い傾向」と取り上げている。
南野がメンバーから漏れたことについて「リバプールが彼を必要としていない、その事実こそ、リバプールが現時点で彼を獲得した要因であるのは間違いない。新戦力を頻繁に起用しないのが、クロップが率いるリバプールの特徴なのだ」と説明。ユルゲン・クロップ監督の下で長期間出番を待ち続けた選手の具体例を2人挙げている。
「(ブラジル代表MF)ファビーニョは(2018年5月に)契約してから10月まで出場機会を与えられず、2019年3月まではレギュラーでもなかった。(スコットランド代表DF)アンドリュー・ロバートソンも同じような状況で、(当時左SBの主力だった)アルベルト・モレノがシーズン開幕から4カ月後に負傷するまではまともにプレーをさせてもらっていなかった」
南野は今冬唯一の補強となったが、記事では「リバプールは彼なしで今季を乗り切るプランを明確に持っていたため、実際のところ、彼は必要ない」と明言しつつ、「来季で重役を担う可能性がはるかに高い。今季という“準備期間”が与えられているため、来季はオフの段階でも準備が整っていなければならない」と綴っている。
南野の貢献に関して「リバプールはこれまでのように、来季に報酬を得ることになるはずだ」と主張。今季リーグ優勝がほぼ決定的となっているだけに、チームへの適応に励む期間に集中させることのできる環境が整っているのは、南野にとっても来季に向けてポジティブな材料となるかもしれない。