“笑顔の守護神”西川周作、新キャプテンの大役に意欲「いろいろなアイデアを見せたい」
シーズン公式戦初戦で5発快勝と好スタート「これをベースに右肩上がりで行きたい」
浦和レッズは16日、今季公式戦開幕のルヴァンカップ・グループステージ第1節、ベガルタ仙台戦に5-2で勝利した。今季からキャプテンに就任したGK西川周作は、「リーグ戦でも楽しむ姿を見せて、そこからいろいろなアイデアを見せたい」と、トレードマークの笑顔で語った。
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浦和は昨季までMF柏木陽介がキャプテンを務めたが、今季は現在クラブのスポーツ・ダイレクター(SD)を務める土田尚史氏が1998年、99年に務めて以来、西川が浦和で2人目のGKキャプテンになった。土田SDはトレーニングが別メニューになりがちなGKがキャプテンを務めることについて「その部分での議論もあった」と話したものの、「最終的に、これで素晴らしいチームになると思ってのこと」と指名の理由を語っていた。
キャリアのなかでも試合前のコイントスに参加することがなかった西川は、実際に体験してみると「最初にレフェリーの方ともコミュニケーションが取れるのが良いところだと思う。慣れない部分はありますけど、やっていくことで慣れるしかないですね」と前向きだ。
実際にピッチに立って見せるリーダーシップは、西川が持つポジティブさを前面に押し出したものだった。「とにかく、ミスをしてもトライしていけるように前向きな声を掛け続けました。失点した場面も、それをまずは受け入れてポジティブな声掛けでチームの空気を明るくしたいと思っています」と、自身の長所をチームに反映していく姿勢がある。
4バックへのシステム変更、自身のキャプテン就任というなかで“試金石”になった公式戦初戦を勝利で終えただけに、「5点はトレーニングマッチを重ねたなかでの狙いが出たと思う。これをベースに右肩上がりで行きたいですね。リーグ戦でも楽しむ姿を見せて、そこからいろいろなアイデアを出したい」と笑顔だった。
昨季はリーグ戦で結果が出ずにメンタル面でも負のスパイラルに陥った感のある浦和だったが、起こることを前向きに捉えて向かっていく西川のキャプテンシーは、今季を占ううえでも重要なファクターになりそうだ。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)