浦和FW杉本、充実の2得点で復活アピール 「あんな綺麗に入ったのは覚えていない」

2ゴールを決めた浦和レッズFW杉本健勇(写真は昨シーズンのもの)【写真:Getty Images】
2ゴールを決めた浦和レッズFW杉本健勇(写真は昨シーズンのもの)【写真:Getty Images】

新加入レオナルドと2トップを形成 昨季の不調で「我慢強くなったのかもしれない」

 浦和レッズのFW杉本健勇は、今季公式戦初戦となった16日のルヴァンカップ・グループステージ第1節、ベガルタ仙台戦で2ゴールを記録。チームも5-2の勝利を飾り、不振に陥った昨季からの復活を印象付けた。

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 杉本は昨季、セレッソ大阪から浦和へ移籍。目玉補強と目されたもののチーム戦術にフィットしない部分もあり、出場機会に恵まれなかった。国内でのゲームは流れのなかでのゴールがなく、PKでの2点のみという不振だった。

 昨季に関して「あまり振り返りたくはないですけどね」と話すが、「忍耐の部分で、我慢強くなったのかもしれない。それは外からどう見えるかで評価されることだけど、メンタルコントロールの部分は学んだと思う。自分にとって苦しい、チームも厳しいシーズンだったけど、学ぶことも多かった」という。そうしたなかで、今季の公式戦初戦に新加入FWレオナルドとのコンビでスタメン出場するチャンスを得た。

 昨季までの1トップ・2シャドーでは定位を求められたなかで、2トップになった今季は「トライアングルを作るために少し引いても、レオが前にいてくれる。サイドにボールが出た時にサポートして、自分のところを一つ飛ばしてもレオがいるわけですからね。そういう意味で、2トップの良いところだと思う」と、杉本が持つ元来の良さである広範囲に動きながら最終的にゴール前で勝負する面を出しやすくなっている。

 そのなかで、前半18分には「あんな綺麗に入ったのは覚えていない」と話すほどの芸術ミドルを決めた。ゴール正面からやや左サイドのところで、右足の前に少し持ち出してのインフロントで狙ったボールはカーブを描いてゴール右上へ吸い込まれた。この場面では、MF柴戸海が倒れていたことで両チームが瞬間的に足を止めた面があったが、「相手選手なら外に出すのもあるけど、味方だから」と、プレーを主審がストップしなかったなかで隙を突いた形にもなった。

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