浦和の大槻監督、新システムで5発快勝のスタートも冷静 「今日の結果が基準になる」
4-4-2システムの初戦、エース興梠がスタメンを外れたなかで杉本とレオナルドが奮闘
浦和レッズは今季の公式戦初戦となった16日のルヴァンカップ・グループステージ第1節のベガルタ仙台戦で5-2と勝利した。公式戦での5得点は2017年シーズン以来というゴールラッシュにも、大槻毅監督は「今日の結果という事実がシーズンの入りで基準になる。整理して続けたい」と冷静さを失わなかった。
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浦和は今季から取り組む4-4-2システムを採用。前線は指揮官が「今週の練習でちょっとした負傷があって1日休んだので」と話すエースFW興梠慎三をベンチに残し、FWレオナルドとFW杉本健勇の2トップとなった。すると、彼らがともに2得点して途中出場のMFマルティノスもゴール。国内の対戦相手では2017年4月7日のリーグ第6節ベガルタ仙台戦(7-0)、公式戦では同年4月26日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦(6-1)以来となる5得点だった。
大槻監督は「良い入りができて、早い時間帯に得点もできた。トレーニングを積んできたことを出そうとしてくれた。今日の結果という事実が(シーズンの)入りで基準になる。やっていることを整理して、さらに準備していきたい」と試合を総括。キャンプからの積み上げに自信を見せつつも、喜色満面とはならずに厳しい表情を崩さなかった。
そして、合計4得点を挙げた2トップについては、仙台戦をベンチで終えた興梠やFW伊藤涼太郎も含めた特性の組み合わせに今季の鍵があることを示唆している。
「(興梠)慎三は練習を1日休んだところがあったなか、2人(レオナルドと杉本)は練習でも良いコンビネーションを見せてくれていた。慎三はよりボールを引き出すことができるし、健勇にはモビリティーの部分に良さがある。レオは去年の新潟でのプレー映像を何本も見ましたけど、とてもアグレッシブに守備をする姿勢を見せてくれて印象が変わった。キャンプでは守備に頑張り過ぎるなと声をかけたほどなので。他にも離脱中の選手たちが戻ってくるし、伊藤も良いプレーをしている。それを見逃さないようにやっていきたい」
攻撃の組み立て自体はシンプルな部分が多いものの、前線の組み合わせ次第でチームの姿はかなり変化しそうな気配だ。まずは2トップが結果を残して好スタートを切った浦和が、21日に迎えるリーグ開幕戦の湘南ベルマーレ戦でどれほどのプレーを見せるのか。そして、研究されていくシーズン後半にどのような進化を見せていくのだろうか。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)