“幻アシスト”も…マジョルカ久保を現地紙称賛 「チームで最高の能力を持っている」
アラベス戦で後半途中から出場の久保、VARでゴール取り消しも攻撃活性化で存在感
マジョルカの日本代表MF久保建英は現地時間15日、リーガ・エスパニョーラ第24節アラベス戦に途中出場。先制ゴールと見られたアシストはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によって取り消しとなったものの攻撃を活性化し、1-0の勝利に貢献した。この働きぶりに地元メディアも高い評価を与えている。
【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信!
マジョルカにとって、残留を争う直接のライバルであるアラベスとの一戦。しかし前半にはMFサルバ・セビージャがPKを外し、スコアレスのまま折り返すなど少々嫌なムードが漂った。
この流れを変えたのは、後半7分にMFアレックス・フェバスに代わって1枚目の交代カードとして投入された久保だ。その2分後に得意のドリブル突破でペナルティーエリア内に入り込み、ゴール前への折り返しをFWダニ・ロドリゲスがシュートを放ち、先制ゴールかと思われた。しかしその直前のプレーでFWクチョ・エルナンデスのハンドがあったとしてVARが介入。久保とダニにとっては不運な形でゴールが取り消された。
それでもマジョルカは同18分に波状攻撃からクチョがシュートをねじ込んで値千金の決勝ゴールをゲット。ゴールこそ1点にとどまったものの、この日、久保を含めた攻撃陣は好プレーを見せた。実際、スペイン紙「マルカ」「AS」ともに久保に対してそれぞれ星、スペード3つ満点中2つの好評価を与えている。
また地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」紙も「日本人アタッカーは(途中出場して)たったの2分で、彼がこのチームで最高の能力を持っていることを示した」、「久保の出場がチームに対して別の空気を与えた」と、その状況打開能力が光ったことを称賛している。
2020年に入ってマジョルカでは先発ではなくジョーカー的役割を担っている久保だが、時間が与えられれば結果を残せる力を持っていることを証明した試合となった。