ボタフォゴのアウトゥオリ新監督、「3度の練習を見て」起用した17歳Jリーガーとは?
鹿島DF内田篤人のデビュー秘話を告白「行ってプレーしてこい、と先発で起用した」
ブラジルのボタフォゴは今月に入り、元日本代表MF本田圭佑の獲得、さらにかつて鹿島アントラーズやセレッソ大阪といったJクラブで指揮を執ったパウロ・アウトゥオリ監督の就任を発表した。今回、共闘することになった2人をブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が特集している。
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両者が最後に同じピッチに立ったのは、本田が名古屋グランパスに所属し、アウトゥオリ監督が鹿島の指揮を執っていた2006年8月30日のJ1リーグ第21節だという。両チーム合わせて11枚のカードが飛び交ったなか、2-1で鹿島が勝利した14年前のゲームについて、アウトゥオリ監督は「しっかりと覚えているよ」と振り返った。
同年、初めて日本のクラブを率いたアウトゥオリ監督にとって、当時17歳で抜擢したDFのエピソードは忘れられないものになっているようだ。
「私が日本に着いた時、鹿島は17歳の高卒ルーキーと契約をしていた。私は3度の練習を見て、彼に『行ってプレーしてこい』と先発で起用した。当時のクラブ関係者は『それは不可能だ』と言っていた。日本で、そのやり方は上手くいかないとも言われた。でも、私は構わず起用し、彼はしっかりプレーしてくれた。その選手の名前はアツト・ウチダで、右サイドバックだった。彼はその後、日本代表選手になったよ」
内田篤人の1学年上の本田は、前年に星稜高を卒業して名古屋に入団し、開幕戦から先発出場を果たしていた。06年8月の鹿島戦もフル出場している。
それから14年が経ち、ボタフォゴで監督と選手という立場でともに戦うことになった本田について、アウトゥオリ監督は「チームの模範となるプロフェッショナルだ。テクニック面でも多くのことをもたらしてくれるだろう」と期待。冗談を交えてこう語っている。
「私が彼と日本語で話そうとすると、サッカーに100%集中できなくなる。だから別の言語で話したいね。彼は多くの言語を使うようだから、そのうちのどれかでコミュニケーションをとれるはずだ」
リオデジャネイロ州選手権の準決勝進出を逃すなど、低迷するボタフォゴ。ブラジルでも有数の名門を立て直すことが期待される両者のタッグは、どのような化学反応を生むか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)