浦和・大槻監督、“新たな挑戦”4バック導入の理由を明かす 「選手の特性を…」
開幕前のキャンプでは日替わりでメンバーを変更 「その方がベター」
浦和レッズの大槻毅監督が14日、東京都内で開催されたJリーグ開幕前の“恒例行事”となるキックオフカンファレンスに出席した。今季からの注目になる4バックの導入を「選手の特性を見たのが一番の理由」と話している。
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大槻監督は一昨季に暫定監督を務め、昨季の5月末にオズワルド・オリヴェイラ監督の契約解除を受けて就任。それまでの3バックシステムを継続しながらAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では準優勝の結果を残したものの、J1では最終節まで残留争いを強いられる14位と苦しんだ。そして、シーズンのスタートから自身の考えをチームに反映できる今季は、4バックに取り組んでいることが一つのトピックスになっている。
選手の入れ替わりも多くなかったなかでのシステム変更について大槻監督は、選手たちを生かすことがメインの考え方にあることを明かした。
「正直、継続の面もあるけど新たなチャレンジだと思っている。一筋縄でいかない部分もあるかもしれないけど、選手と協力して作り上げたい。(システム変更は)選手の特性を見たのが一番の理由。タイミングだと思うけど、(就任した一昨季、昨季の)2回とも前の監督のやっていたシステムを変えたり、やり方を変えたりで、好転した部分を最初は若干見せられた。ただ、日程やACLに注力したこともあってあの結果になってしまった部分もある。僕のやりたいことというより、どういう選手がいるかが重要」
そうした中で27日間にわたって行われた沖縄県でのトレーニングキャンプでは、メンバーを固めない姿が目立った。よくある「主力組」や「サブ組」という用語を使えないほどに、日替わりでメンバーを変更。指揮官は「力が拮抗しているということだと思う。コンセプトを浸透させるには、その方がベターだと考えた」と、競争を促しながら、全体で戦術を共有しながらチーム作りを進めてきた。
現時点でのチームを「枝葉を増やすより、徹底していくこと。練度や習熟度と呼ばれるようなものを上げていきたい」と話す。昨季の成績を受けてのシーズンだけに、大槻監督は「選手がそれほど変わらなかったのは、あの思いを持った選手たちが一丸になれるという点でアドバンテージになる」と、チーム全体の反骨心を前向きに捉えた。
メンバーリストを見れば日本代表歴のある選手や世代別代表への選出経験を持つ選手たちがずらりと並ぶ。その選手たちの特性から導き出された4バックで臨む浦和は、新たな姿と共に復活を印象付けるシーズンにすることが期待される。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)