「偶然ではない」 育成のドルトムント、ユース責任者が”買わずに生み出す”戦略を解説
リッケン氏曰く、デンベレやオーバメヤンも「来た時はスーパースターではなかった」
日本代表MF香川真司も活躍したドルトムントと言えば、選手の育成に定評があるクラブとして知られ、世界各国の有望タレントが多く顔を揃えている。ユース部門の責任者を務めるラース・リッケン氏が「スーパースターを買わずに育てる」クラブの戦略について語った。英公共放送「BBC」が報じている。
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かつての香川(現サラゴサ)やドイツ代表MFマリオ・ゲッツェをはじめ、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン(現アーセナル)、アメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチ(現チェルシー)などドルトムントからビッグクラブへ羽ばたいた選手は数知れない。
現チームにも19歳のイングランド代表MFジェイドン・サンチョやノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド、U-17アメリカ代表MFジオバンニ・レイナなど次なるスター候補生がずらりと揃う。
ドルトムントOBで、現在はユース部門責任者を務めるクラブOBのリッケン氏は「これらは偶然に起きていることではない」とし、クラブには「スーパースターを買うのではなく、生み出すための明確な戦略がある」と語っている。
「ウスマン・デンベレ(現バルセロナ)もピエール=エメリク・オーバメヤンもドルトムントに来た時はスーパースターではなかった。我々が彼らをスーパースターにした。これはクラブにとって非常に重要なことだ」
リッケン氏は、無名に近い選手を育てることがクラブのアイデンティティーとして重要だと強調した。
また、選手をスカウトする際には「技術的なスキルはとても重要」としたうえで、「それからクイックネス(敏捷性)、アクションのスピードだ」と選手たちのスピードを特に重要視していると指摘している。
リッケン氏によれば、「ファーストチームの選手たちはとても速い。信じられないほど」なのだという。
「数カ月前に海外からきたある選手がU-17チームでプレーしたが、スピードが十分ではなかったために獲得しなかった」
スピードに関しては厳しい審査基準があるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)