バレンシアに勝利もファンハール監督は「最低の試合」と激怒 “全勝”でプレミア開幕を迎えるマンUの不安材料は?

 指揮官は「我々の最低の試合だったにも関わらず、試合に勝利することができた。我々は多くのプレー面の選択ミスを犯した。パスミスも多かったし、プレスも全然かけることができなかった」とクラブの公式テレビに対し、不満を露にしている。
 MF香川真司は後半17分からトップ下で途中出場したが、その9分後に同点に追いつかれるなど思うように見せ場を作り出せなかった。攻守にわたりチーム全体の連動性を重視する指揮官は香川を含め、選手全員の集団としてのパフォーマンスに苦言を呈していた。
「我々は試合を支配したが、後半の15分間だけそれができなかった。最後の最後まで戦い続けたことで、勝利することができた。それはいい兆候だと思う」
 地元メディアに戦力外と報じられているベルギー代表MFマルアン・フェライニが途中出場ながら後半ロスタイムに決勝点を決め、2-1で勝利。勝負強さは見せたが、試合内容には納得いかない様子だ。
 ブラジルワールドカップでオランダ代表を3位に導いた後、マンUの監督に就任したファンハール氏。7月24日のLAギャラクシー戦の7-0勝利を皮切りに、ギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップも優勝。ギネス杯2戦目のインテル戦でのPK戦勝利を含めると、6戦全勝で16日のホーム、スウォンジー戦に臨むことになった。
 懸念材料もある。ジョニー・エヴァンスとルーク・ショー、アントニオ・バレンシアの3選手が負傷などの問題でバレンシア戦を欠場したことだ。
「今多くのケガ人が出ている。3人がいずれもディフェンダーで、土曜日の試合にプレーできるか様子を見なければ行けない」とオランダ人指揮官は頭を悩ませていた。

【了】

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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