英国を襲う暴風雨がサッカー界にも影響 強風でボールが止まらず 「全試合キャンセルすべき」

暴風雨に見舞われたミルウォールのホームスタジアム【写真:Getty Images】
暴風雨に見舞われたミルウォールのホームスタジアム【写真:Getty Images】

英2部ミルウォール対WBAの一戦で強風が試合進行の妨げになるシーンが発生

 欧州北部では現在、英国では暴風雨「キアラ」によって大きな被害が生まれている。プレミアリーグでも現地時間9日の第26節マンチェスター・シティ対ウェストハムが延期となるなど影響が出ているなか、チャンピオンシップ(英2部相当)であまりの強風に試合進行を妨げられた様子が注目されている。

 現在、イングランドとウェールズには気象警報が発令され、特にウェールズでは風速40メートル以上の強風が観測されているという。それでもチャンピオンシップでは全試合が日程通り開催され、ミルウォールはホームのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)戦で0-2の敗戦を喫している。

 首位のWBAが順当に勝ち点を伸ばす結果となったが、この試合では強風の影響をまざまざと見せつけられることとなった。WBAがCKを得た際、MFフィリプ・クロヴィノヴィッチとMFマテウス・ペレイラが蹴る準備をしていたものの、コーナーフラッグも大きく傾くほどの強風でボールが止まらず。何度も慎重にライン上に置くものの、ボールから手を離すとすぐに動いてしまい、リスタートに大きな支障をきたしていた。

 このシーンを米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターが動画で公開。「この日、ロンドンでボールを同じ場所に止めておくことは任務の一つとなっていた」と綴って投稿すると、返信欄では「横の選手にショートパスすればいいのに」「1日中こうしてるつもりか?」と疑問視する声や、「こんな状態なら全試合キャンセルにすべきだ」と試合決行の判断に異議を唱えるコメントも寄せられていた。

 今も被害を広げている「キアラ」の猛威。強風下でのプレーには危険もあり、試合のスムーズな進行も見込めない以上、シティ対ウェストハムの延期は英断だったと言うべきだろう。

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