神戸大物DFの“暴発”は「全くハンサムでない」 ゼロックス杯の9人連続PK失敗に英紙辛辣
海外メディアからも注目されたゼロックス杯 DFトーマス・フェルマーレンも8人目のPKを失敗
富士ゼロックス・スーパーカップが8日に埼玉スタジアムで開催され、天皇杯王者のヴィッセル神戸がJ1リーグ王者の横浜F・マリノスと対戦し、3-3の撃ち合いの末に突入したPK戦で3-2と競り勝った。PK戦では両軍合わせて9人が連続で失敗する珍事が起きたが、英メディアはかつてアーセナルで活躍したベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンのシュートミスに、「全くもってハンサムでない一撃」と糾弾している。
試合は前半27分、神戸に新加入のFWドウグラスが元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの卓越したスルーパスに抜け出して先制点を奪うも、同36分に横浜FMのFWマルコス・ジュニオールが同点弾を奪う。その後も神戸がリードし、横浜FMが追いつく一進一退の展開となり、最終的にはPK戦にもつれ込んだ。
先攻の横浜FMはDFチアゴ・マルチンス、後攻の神戸はイニエスタがともに成功。2人目はMF扇原貴宏、FW田中順也が続けてネットを揺らした。しかし、3人目以降から予想だにしないシナリオが待ち受けていた。FWエジガル・ジュニオ→FW小川慶治朗→MF水沼宏太→DF西大伍→DF松原健→DF大﨑玲央→DF和田拓也→フェルマーレン→MF遠藤渓太と、まさかの9人連続失敗となった。
最後は神戸の7人目を務めたMF山口蛍が決めて3-2でPK戦を制したが、壮絶な珍事に数多くの海外メディアから注目を集めることになった。英紙「デイリー・メール」は「神戸と横浜FMが底知れぬPK戦で9人連続ミス。元アーセナルのフェルマーレンはバーを飛び越える暴発を見せたが、イニエスタはノーミスで蹴り込んだ」と取り上げている。
「フェルマーレンのバーを超えるような全くもってハンサムでない一撃を見せた。彼は両手で頭を抱えたまま去った」と、大物助っ人として昨夏に加入したベルギー代表DFの大外しを取り上げた一方、イニエスタは「低いドライブ性のシュートをゴール隅に沈めた」と正確なキックでネットを揺らしたと説明。イングランドで活躍したセンターバックだっただけに、世界で話題を呼ぶ“9人連続PK失敗”に関して、英国内ではフェルマーレンにスポットライトが当たってしまったようだ。