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イタリアサッカー協会会長に保守派のタベッキオ氏が就任 次期イタリア代表監督にザッケローニ氏が急浮上!
元イタリア代表のディミトリオ・アルベルティーニ氏との一騎打ちとなった会長選で、タベッキオ氏が大差をつけて勝利。タベッキオ氏が全体の63.63%もの票を集めたのに対し、アルベルティーニ氏は33.95パーセントに過ぎなかった。
セリエAの凋落、ブラジルW杯での1次リーグ敗退、さらにはUEFAランク後退など、イタリアサッカー界はいま抜本的な取り組みが必要とされている。だが、新たに会長就任したタベッキオ氏は、人種差別発言などで物議を醸した過去のある超保守派だ。それに対して改革派の旗手として待望されたアルベルティーニ氏の落選に、同紙も失望を露わにしてこう伝えた。
「イタリアサッカーは懸念された通り、過去から全く決別できなかった。タベッキオが圧勝したことで、継続を意味する」
評判の悪いタベッキオ新会長が、まず取り組むべき重大なテーマはチェザーレ・プランデッリ監督退任に伴うイタリア代表新監督の人選だ。すでに、ユベントスの監督を電撃辞任したアントニオ・コンテ氏が最有力候補となっている。だが、そのコンテ氏が固辞した際、ザッケローニ監督がアズーリを率いる候補に浮上しているというのだ。
同紙は「アルベルト・ザッケローニは彼のキャリア、人柄、フリーであること、代表監督経験から他の選択としては一番有利なポジションにいる」とも報じている。
現在、セリエAの多くのクラブでは、新世代と呼ばれる監督が指揮を執っており、ザッケローニ監督はその一世代前とも言われている。また、ザッケローニ監督は、ブラジルW杯本大会で選手交代などを巡り、自らのミスを認めるなどその采配は冴えなかった。日本代表も1次リーグを敗退。前日本代表監督はリベンジを懸け、母国の復権という難しい仕事に挑むのか。保守派の新会長の決断が待たれる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web