「世界最高の1人の盛衰」 香川真司、“マンU→サラゴサ”のキャリアに海外注目
マンUからスペイン2部へ… 香川の紆余曲折のキャリアに注目 「日本の記者が毎試合のように詰めかけた」
長く日本代表のエースに君臨したMF香川真司は、昨夏にドイツ1部ドルトムントからスペイン2部サラゴサへ移籍し、序盤は中心選手として活躍したが、徐々に調子を落とし、現在はベンチを温める機会が増えている。レギュラー奪還に向け再起に励む最中にあるが、マンチェスター・ユナイテッド専門メディアは「香川真司、ユナイテッドからサラゴサまで。世界最高選手の1人の盛衰」と見出しを打ち、日本のスターが歩む紆余曲折のキャリアにスポットライトを当てている。
ドルトムントで世界にその名を轟かせた香川は、名将サー・アレックス・ファーガソン元監督に才能を認められ、2012年にユナイテッドに加入。クラブの未来を担う存在として期待され、1年目は一定のパフォーマンスを示してプレミアリーグ制覇も経験したが、同シーズン限りでファーガソン監督が電撃退任したこともあり、13-14シーズンはデイビッド・モイーズ元監督の下で本領を発揮できず。そして翌14-15シーズンに就任したルイス・ファン・ハール元監督の構想から外れてしまい、ドルトムントへの出戻りを決断した。
昨季終了後には合計6シーズン半を過ごしたドルトムントを退団し、サラゴサに活躍の場を移した香川だが、ポーランドのユナイテッド専門メディア「manutd.pl」は、長年にわたってチームを追うジャーナリストのアンディ・ミッテン氏が、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」に寄稿した記事を引用して紹介。「香川真司、ユナイテッドからサラゴサまで。世界最高選手の1人の盛衰」と見出しを打ち、「ノリッジを4-0で破った際、この日本人MFが最高の試合を演じた。ファンは彼を見て『これこそ彼を獲得した理由だ』と言った。22歳は明確に輝いていた。しかし、これは7年前の話だ」と、プレミアリーグでアジア人初となる歴史的なハットトリックを達成した12-13シーズンのノリッジ戦を引き合いに出している。
当時の香川のユナイテッド移籍を「完璧な補強」と表現しており、「クロップに中心選手として見出されたスターの加入に、ユナイテッドには大勢の日本の記者が毎試合のように詰めかけた。その多くは現在、リバプールの南野拓実に同様の動きを見せている」と、英国内に“香川フィーバー”が到来したことを振り返るも、すぐに衰退へのターニングポイントが訪れてしまったと綴っている。